目次


Q1:保育について

  ・危険はないですか?

  ・雨の日はどう過ごすのですか?お弁当は?

  ・寒い日も一日外ですか?

  ・荷物を持てるか心配です・・・

  ・お昼寝はありますか?

  ・おむつが取れていないのですが・・・

  ・自由に育ち小学校に上がった時、授業中に座っていられるか心配です。

  ・少人数で育ち小学校に上がった時、集団になじめるか心配です。

 

Q2:運営面について

  ・送迎はありますか?

  ・今、何人くらいいますか?

  ・スタッフはどんな人ですか?

  ・親の参加する場面はどのくらいあるでしょうか?

Q1:保育について


危険はないですか?

危険はコントロールして対処しています。

自然の中での活動に危険はつきものです。動植物や地形、天候。それだけではなく道具やプログラムなど人為的な危険も存在します。実は似たような危険は実生活の中にも存在します。同じ地球の上なのですから、当然のことです。幼児期の子どもたちの事故や怪我の多くは、屋内でも起こっています。「危ないから外に出ない」と言っても、家の中にも危険はあります。

大切なことは、子どもたち自身がその危険を認識し、正しい対応ができるようになることです。

そして、危険をできるだけ少なくし、冒険にでかけ、生きる力を身に着けることです。

そんな場が森のようちえん さんぽみちです。

 

危険と冒険は異なります。さんぽみちではスタッフがある程度危険をコントロールし、幼児が主体的に活動するのにできるだけ安全な環境を作り出し、子どもたちはそこに身を置きます。そこは、少しの危険の要素が残った場所。小さな切り傷や打ち身はたくさんする場所。そして何より自然の中は予測不可能なことがたくさん起きる場所です。その予測不可能なことに対処していく中で、子どもたちは生きていくための力を身に着けます。そして、どんな環境でも遊ぶことを通じて、前向きに生きていくことを学ぶのです。

 

私たちは自然学校ネイチャーマジックとして10年以上、自然の中へ子どもたちを連れて行き活動をしてきたプロです。危険を予知しコントロールするリスクマネジメントトレーニングを積み、活動経験も豊富にあります。また、万が一に備えてスタッフ全員が、乳幼児に特化した救急法(小児メディックファーストエイド)のインストラクターとプロバイダーです。


雨の日はどう過ごすのですか?お弁当は?

雨の日も基本的にずっと外で過ごします。雨そのものは、子どもたちにとって楽しいものです。雨の日しかできない泥んこ遊びはその一例です。カッパを着るのも子どもたちにとっては楽しみなこと。雨の日にしか出会えない自然のいろいろもあります。

雨で困ることは、唯一、お弁当の時間です。しかし森の中には雨をしのぐ場所がいくつもあります。大きな木の下や茂みの中。本降りの時には屋根のある東屋(あずまや)へ行きます。

実は森にいると、雨そのものよりも本当にしんどいのは風の日だと気づきます。雨風の日には壁のある展望台へ行ったり管理事務所の室内をベースにしたりすることもあります。

良い天気の日だけではなく、ストレスのある日にこそ外へ出ましょう。そこでは対処しなければいけないいろいろなことが起こるはずです。そのときにこそ、子どもたちが成長するきっかけが生まれます。

 

※災害が予想されるような荒天の場合には休園などの対応をします。予報だけではなく実天候の観察をもとに総合的に判断します。


寒い日も一日外ですか?

 寒い日も基本的に一日ずっと外で過ごします。実際に歩いてみると、寒さそのものはそれほど気になりません。(厳冬期の気温は0度付近ですが、日中マイナスになることはまれです。)寒いことで寒い季節にしか出会えない事柄がたくさんあります。池に張った氷、霜柱を踏むシャクシャクという感触、霜を手袋いっぱいに着けてグローブ!、落ち葉の形に降りた霜のあと、白い息、冷たい空気の匂い。手がかじかんでチャックが上がらないこと、耳たぶがしもやけになること、おひさまが照ると本当に暖かいと感じること、「寒かったら走ればいいよ!」と友達と森を駆け回ること。どれもこれも現代社会から忘れられてしまった感覚なのではないでしょうか。自然の営みのままに、自然に生きることは、自然体としての子どもたちの五感を自然に育みます。

実は、本当につらいのは寒い日でも雨の日でもなく、風の日です。大風の吹く日は、森が暗く、木々を吹き抜ける風が森を揺らし異様な音がします。晴れていても、大風の日は心理的にも肉体的にも堪えます。雨で濡れていたり、気温が低かったりすればなおさらです。それでも、さんぽみちで育った子どもたちはこの「環境に負けない」ようになります。そして、そんな環境下でも笑いあい、楽しんでその場に会った遊びを遊べるようになります。

雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、毎日森へ出かける意味はここにあります。これは冒険教育でいうところのコンフォートゾーン(心の安全地帯)を一歩踏み出す冒険をすることに他なりません。それを繰り返すことで、ストレスを感じる環境にも適応していく力を身に着けます。これも生きる力のひとつです。

 

環境の負荷は、雨と寒さ、風だけではなく、暑さや湿気、うっそうとした暗い雰囲気の森や虫や動物によってももたらされます。それらすべてが、森のようちえんの中では学びの教材であると考えています。森がこうしたストレスがない環境ならば森に行く意味はありません。こんなストレスや予測不可能なことが起こり続ける場所だからこそ、私たちは森を幼児教育・保育の場として選んだのだと言えます。


荷物を持てるか心配です・・・

子どもたちの大きなリュックには、森で生活するために必要なものが詰まっています。 (※もちもの参照)


どの子も体力差があるので、はじめからすべてのものを持って歩くことは求めていません。荷物のうち予備のお茶や着替え、くつの替えなどをスタッフが抜いて持つことで、重さの調節をしています。はな組(年少)のうちはどこまで自分で持ちたいかを子どもと相談して決めます。そのうち子どもたちは自分で持ちたいという意欲にあふれてくるので、夏が過ぎるころには体力もつき、自分でみんな持てるようになります。


リュックを背負うということには二つの意味があります。

まず、自分で使うものを自分で持つという行為から、自己責任感・判断力・自立心を養うこと。

また、リスクマネジメントの観点からは、首、背骨、腰のセンターラインを不意の傷害から守るためという意味があります。

こうした二つの意味から、リュックは必ず背負います。


お昼寝はありますか?

お昼寝の時間は特に設定していません。1歳2か月を過ぎるとお昼寝は午後一回となる場合が多いようです。ほとんどの1歳6か月児がお昼寝をしますが、中には全くお昼寝をしない子もいます。3歳になるとお昼寝を全くとらない子どもが10~15%います。お昼寝をしなくても昼間機嫌よく元気に遊んでいれば睡眠時間は足りています。お昼寝はしなければいけないものではありません。

さんぽみちで一日を送っていると、眠くなって寝てしまう子もいます。これは、年少児の特に通い始めた最初の1~2か月に多いことです。この場合、無理をさせずに保育者が抱っこしたり、シートの上に寝てお昼寝をさせます。しかし、体力がついてくるにつれ、お昼寝をしなくても大丈夫な体になっていきます。年中・年長児は十分な体力がついているため、お昼寝の必要はまったくありません。夜間の睡眠のみで成長発達に必要なホルモンのバランスもとれていると考えています。


おむつがとれていないのですが・・・

トイレの自立ができていることが理想的ですが、はな組(年少)入園時にはまだトイレトレーニングの途中という子もいます。受け入れについては、トイレトレーニングすることを条件に許可しています。はじめは何度も失敗をしてしまいますが、おむつに頼らず、パンツで着替えるようにしています。今までどの子も一か月のうちに自立しています。


自由に育ち小学校に上がった時、授業中座っていられるか心配です。

幼児が環境が急に変わることについていけない「小1プロブレム」という問題が取りざたされています。

 

(1)集団行動がとれない(2)授業中に座っていられない(3)先生の話を聞かない、などと学校生活になじめない状態が続くことをさします。

これは「場面に合わせて自分をコントロールする力」が身についていないことが原因のひとつとして挙げられます。

 

確かにさんぽみちでは、森の中で「自分の思うように思うことをする」ということをしています。しかし、これはなんでも自分の思い通りに行くということ、自分勝手でいいということではありません。

 

自然の中で自分のしたいことをするためには、自然の状態に合わせて自分の側を変えていかなければなりません。それから仲間と群れ遊ぶためには、他者との協議や調整が必要になります。森の中で過ごすことは、環境に合わせて自分を変えていくということを身に着けさせます。

 

みんなで一緒にいるということ、みんな一緒だということはさんぽみちの教育の中で最も大切にしていることの一つです。多様性を認め合いながら、共に生きていくこと。子どもたちは時に衝突を繰り返しながら、このことを学び育っていきます。

こうして身に付く主体的な適応力、調整力、協調性などはさんぽみちで育つ大切なちからの一つです。

 

一般的な幼稚園・保育園を出る子どもが大多数を占める今起きている小1プロブレムは、森のようちえん特有の問題であるとは言えません。

そこで大切なことは、育った環境によって、発達に応じた育ちをしっかりと遂げ、いま必要な力をしっかりと身に着けているかどうか、ということではないでしょうか。 

 

さんぽみちの子どもたちは、環境に合わせてふるまい、どんなところでも自分らしく生きる力を身に着けています。

「自由を使いこなす力」を身に着けるということは、野放しの自分勝手さを身に着けるということとは違うのです。


少人数で育って、小学校に上がった時に集団になじめるか心配です。

さんぽみちでは少人数の集団の中で社会性を身に着けます。

 

さんぽみちは少人数制の縦割り保育をしています。各学年は6~8名定員。全体でも20名程度を定員としています。

「人数が少ないから人間関係が薄いのではないか?」

「大人数の集団に入った時に、困るのではないか?」

こうした疑問は多く寄せられます。

 

さて、子どもたちが30人学級に入った時、はたして毎日30人と関わるのでしょうか?

子どもたちはどんな大集団に入っても、特定の4~5人の子どもと関わることになります。クラスでは小グループに分かれて班活動をします。遊びでもピアグループとよばれる遊び仲間の小集団で過ごします。そこで、どうふるまうかの方が、子どもたちにとって大事なことです。

 

また、幼児期に大集団で遊ぶとなると、誰かといくつかのトラブルを抱えたときにそれには目を向けず「気に入った子とだけ遊ぶ」ことができます。

 

本来、幼児期からこうした人間関係のトラブルに向き合い、拙いながらも自分たちで解決することを繰り返して課題解決の力を身に着け、コミュニケーションの力を身に着けていくものです。

 

さんぽみちの20人規模の発達の違う縦割りの小集団は、逃げ場のない、人数が少ないからこそ濃い人間関係の集団です。

お互いに向き合い、時に衝突しあい、理不尽なこともおき、それでも調和しあう喜びを感じあうこともできる集団です。

 

幼児期に、この濃い人間関係の中に身を置くことは、将来大集団の中に入った時に、希薄にならずにしっかりと「人と関わる力」を身に着けることにつながります。

これは現代の社会問題の解決にもつながる大きな力です。

さんぽみちの子どもたちは(卒園生の様子を見ても)、問題なく小学校の集団に入っています。


Q2:運営面について


送迎はありますか?

活動場所(甲山森林公園周辺)への自力集合解散ができることが入園の基本条件です。

 


今、何人くらいいますか?

たね組(プレ2歳児) 3名

はな組(年少) 7名

もり組(年中) 2名

そら組(年長) 9名

 

全18+3名です。(2016年4月現在)

 

※保育スタッフは、

  さんぽみち 職員1~2名と保育ボランティア(常時2名以上)

  プレクラスたね組 職員1名(さんぽみちからのフォロー体制含む)

  親子組 職員1名

 

にて運営しています。


スタッフはどんな人ですか?

自然の中に子どもたちをつれていき、子どもたちの心身の成長を共に見つめる野外教育に携わって10数年。私たちは子どもたちを自然の中に連れて行くプロです。ここで、子どもたちが自然の移ろいゆくように大きく育っていくことを見守り待つ、そして見つめて向き合う野外保育をしています。さんぽみちはこうした人材の指導の下で、野外教育と幼児教育を融合させた、新しい幼児の教育環境を提唱しています。

 (※スタッフ紹介参照)


親の参加する場面はどのくらいあるでしょうか?

さんぽみちは保護者参加の場面が多いことも特徴の一つです。

・年3回のファミリーキャンプ(一泊二日)

・親子登園日(4月・2月)

・親子行事(ホタルの夕べ、お月見の会、さんぽみちまつり、親子登山、こどもまつり&もちつき、大きくなったねの会)

・学期末面談

・学期末保護者会

などです。

すべて年間の保育計画の一環として行うもので、切り離されたイベントではありません。子どもの育ちのためにも、原則参加をお願いしています。